フィギュアスケート観戦など

フィギュアスケート観戦の感想等を記事にしています。無益なブログです。

全日本選手権2023 女子FS 感想

エッジワーク、スケートの伸び、スケーティングを会場で堪能出来てよかった、と思うような大会だった。

第1G

大庭雅選手

医龍のサントラのプログラムは伸びやかさが素敵。
初っ端からトリプルトリプルとセカンド3Loジャンプを着氷して驚いた…!!スケーティングの伸びやかさ、多幸感はもちろんだけども、今回はやや近めの席だったのもあり、ジャンプのスカッとした高さにも驚いた…!!

村上遥奈選手

3S3Tのシュパッとしたジャンプが気持ちいい。会場で見る衣装の青色の深さと伸びるスケートが海の波を思わせる演技で素敵だった。

白岩優奈選手

スケートのスピードが気持ちいい!ジャンプを降りるたびに花が咲くような笑顔が見ているだけでも嬉しくなる。
上手くエレメンツが入らないところもあったけれど、それでもすぅーっと滑るChSqが気持ちよかった。

石田真綾選手

ミスがあった中でも力強さを入れた振付を最後まで通しきった、頑張った…!

高木謡選手

うう…今季なんとかまとめきっている場面が多いだけにここでか…という気持ちになってしまった。
セカンド3Tジャンプはうおいったか!とナイスチャレンジだったのだが…。
シニア用のStSqを後付け感なく入れて、全体的に自然なプログラムだったのが良かった。

鈴木なつ選手

以前の長野全日本で可愛くWSSを滑っていたときのことを思い出していた。その時からスケートの伸びや上半身の使い方が大きくなっていて、それがドラマチックな音楽にぴったりだった。

第2G

清水咲衣選手

6分間練習のときから所作にエレガントさが出てて好き…!
すごく楽しみにしていた「ため息」のプログラムで大きなミスのない演技を披露してくれたの嬉しすぎる。清水さんのふんわりした腕の所作がピアノと会場の空気を包んでいるようで最高だった…

住吉りをん選手

4Tの転倒がこわかったんだけれども、その後は加速こそそこまでの感じではなかったけれど、ジャンプまとめてきていてヒヤヒヤ感の少ない演技だった。大崩れしないの強い。(コレオの疾走感は去年のほうが好きだったかもしれない…)

柴山歩選手

ブナの木をイメージしたというプログラム。ジュニアらしからぬ変わったポジションが長い手足をつかって綺麗に入っていて、正面以外から観ても面白いプログラムだった…!
悔しい全ジュニから大崩れしない演技を持ってこられたのもアツかった…!

樋口新葉選手

やはりトップスピードに到達するまでが凄く速いスケーティングだ。ChSqが爽快。
ぎゅんっとこなす難しいスピンの出も好き。

三宅咲綺選手

三宅さんもスケートのパワーと爽快さが凄い。後半の3連続ジャンプが曲にとってもぴったりのタイミングで、そこからの演技の流れがすごく観ていて楽しかった!

江川マリア選手

昨日の男子に引き続き、素晴らしい前半グループの締めくくりがきた…!!シャープさとダイナミックさを兼ね備えた演技だったなあ。
セカンド3Tのジャンプの切れ味とスピンの安定した回転速度も素晴らしい。

第3G

松生理乃選手

思い通りの演技とはいかなかったかもしれないけれども、(製氷後だけど)氷の質が変わったの!!?と思わせる力の入っていないようなスケーティングは流石でした…!

青木祐奈選手

青木さんの「She」はNHK杯をテレビで観た時から心惹かれていたけれども期待どおり良かった…!!4年生という先入観はあれど、StSqからはスケートをしている喜びや苦悩というか、人生の山や谷を思い起させるような濃さを感じてよかった…!!
足元のエッジのイン・アウトがカチッとはまる感じが良いのかな。

横井きな結選手

ジャンプの軸が細くて高くてすごいなあ…!最後のサード3Sのジャンプすごくさらっと跳んだように見えたけれどリカバリーのジャンプだったのか!!

吉田陽菜選手

公式練習ではバッチバチに決まっていた3Aが不発で悲しい…。2本目のジャンプの乱れは動揺もあったのだろうか。それでも他をきっちりまとめたのは良かった。ルッツにはドキドキした…!
テレビのような切り替え視点無しでみると全身の動きがより鶴らしくみえるプログラムだなあ…!

渡辺倫果選手

6分間練習では決まっていた3Aが…悲しい。けれどそこから崩れず、スケートの勢いも落ちないで良かった。音を拾いながらエレメンツを押さえていったような印象の演技だった。3Loのタイミングとかクセになる良さがある。

島田麻央選手

3Aアッサリ(に見える)ショートでもフリーでも成功や!!パワーもありつつ、特にStSqでは一音一音を確かめるような丁寧な滑りが印象的だった。
そしてスピンが圧巻すぎる…!!!

第4G

最終グループはやはり緊張が増します。

上薗恋奈選手

全日本の最終Gまで駒を進めてくるとは末恐ろしい勢い。その勢いのままにFSもまとめきったの凄かった。公式練習をみてスタミナどうかな?と思っていたけれど杞憂でしたな…。
この濃いけど若干コンテンポラリーっぽい振付癖になる。

河辺愛菜選手

得点源のフリップとルッツが…。ううう。
河辺さんのボレロ良いプログラムだと思うので、特にChSq含めてフルパワーの演技が観たいのよ…持ち越してくれないかなあ…

三原舞依選手

凄い根性だった…。調整が難しかったであろう中、全てのジャンプを着氷する気持ちの強さが凄い。
StSqとChSqは三原さんの滑りのしなやかさや持っているフワッと雰囲気を全面に押し出していてとても良かった。他の部分のトランジションが少ないのは気になったけれど、報道等で聞くコンディションを思うと仕方なかったのかな。

千葉百音選手

神ちばもねさんだあああああ!!!プログラム曲が「海の上のピアニスト」と発表されたときに期待した、綺麗な旋律を伸びやかなスケーティングで捉える演技で素晴らしかった…!!
最後のスピンも加速ポジション素晴らしかった、素晴らしかったけど涙涙で見えない…

山下真瑚選手

スケーティングとジャンプのスケールが凄く大きい…!!坂本さんとも張り合えるんじゃないかと思うくらい、ジャンプも幅いっぱい。ちょっと不思議な感じのプログラムだった。

坂本花織選手

圧倒的だった。流石だった…。公式練習でバタバタしている感じがしたからどうかな?と思っていたけれど余計な心配だったなあ。
私はショートサイドの席はあまり好みじゃないけれど、坂本さんの2Aと3F3Tの、ショートサイドをいっぱいに使う跳び幅観たら、満足です…となっちゃう。お見事でした。

 

去年の全日本で力を発揮しきれなかったけれども今年は地力をみせられた選手もいてよかった。個人的にはロングサイドで観たかった演技もあるけれど、ジャンプの高さや跳び幅も感じられた点は良かった。ビッグハットは狭いけれど(おそらく)全ての席の目線の先に氷があるし、ブロックの最前列で手すりがあっても視界が遮られなかったのも良い点。

来年も観戦できますように。